シトワイヤン、行こう!カナダへ

宝塚歌劇を愛しながらカナダへ留学する人のブログです。

鳴呼、カツ丼。

以前ブログに「自炊生活なので食事に関して大きなストレスは無い」

という趣旨のことを書きましたが、それでも好きな物が

何でもかんでも食べられるという訳ではありません。

いま私がとても食べたいものを発表していいですか。

 

とんかつ と 生卵 です。

 

とんかつに関しては、本気を出せば多分作れないことはないのですが、

なかなかシェアハウスのキッチンで揚げ物を執り行う気にはなれないのと、

そもそも小麦粉もパン粉も家に無いのと、スーパーでお惣菜としては

売っていないのとで、食べられていません。

バンクーバーに「新宿とんかつさぼてん」があるという情報を得て、

ミュージカルを観に行くついでに食べに行こうかしら…と、

今とんかつとオペラ座の怪人が天秤で釣り合いかけています。

あ、日本食スーパーに行ったら出来合いの物があるかもしれませんね。

探してみよう。

 

生卵は多分、カナダにいる限り無理だろうなと思います。

卵かけご飯食べたいけどな…丼物の上に載せるのも良いな…。

こちらの卵は印字されている賞味期限がやたらと長くて、

余裕で1ヶ月以上先だったりするのですが、

それはそもそも「卵を生で食べる」ということが

一切念頭に置かれていないからなのだと思います。

卵を生で食べる文化の無い国で卵を生で食べるのは怖い…。

ちなみに1ヶ月以上先の賞味期限なんてものを信頼できるはずはなく、

買った日の日付を卵パックにでかでかとマジックで書いて

早めに消費するよう心がけています。

昨日、同じく自炊をしている日本人のクラスメイトが

「わたし生で卵食べたよ〜。」と言っていて、

いけるのか!?もしかして私が物事を疑いすぎなのか!?!?

卵(+少量のだし醤油)かけご飯がカナダで食べられるのか!?!?!?

と一人でにわかに色めき立ったのですが、

二言目に「やっぱりお腹ゆるくなった〜。」と続いたので、

ダメみたいです。

 

とんかつに半熟卵を纏ったカツ丼ね、夢ですね。

マーケットへ行こう

お土産物屋さんやカフェが軒を連ねるガバメント通り沿いに、

「バスチョン・スクエア」という一角があります。

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先日ちょろっと書いた小道、トランス・アレイからは

道挟んで斜向かいくらいの所にあります。

(トランス・アレイについてはこちら↓)

pitablog.hatenablog.com

 

このバスチョン・スクエアでは、毎週木曜日から日曜日にかけて

マーケットが開催されています。手作り市という感じかな。

青空の下テントが立ち並んで、ハンドメイドのアクセサリーや

石鹸や雑貨やお菓子なんかが売られています。

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特に何を買うわけでなくても、そぞろ歩きながら

趣向が凝らされた商品を見て回るのが楽しいです。

日本にいた時も手作り市をうろうろするのは結構好きだったのですが、

こちらは両脇に並ぶ建物からとても「外国」を感じるので、

また違った風情が味わえます。

 

通りを抜けると海を臨む小さな広場があり、

週末は音楽のライブなども行われているようです。

私が行った時も誰かが何かの音楽を演奏していたのですが、

写真では観客しか写っていませんね…。

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さてもう一つ別の場所も。

バスチョン・スクエアからしばらく北上し、

ジョンソン通りを左に曲がると「マーケット・スクエア」があります。

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入り口にお花がたくさん飾られていて良い。

門をくぐるとこんな感じ。

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↑の写真の右側にある「Oscar&Libby's」というお店、

キッチン用品やら鞄やら本やら結構何でもありの雑貨屋さんなのですが、

ガーリーな物が多くて可愛かったです。

とりわけエプロンの柄がめっちゃ可愛い。自分には似合わないけど、

ちゃぴちゃん や ゆうみちゃんに付けてほしい感じでした。

あ、待って、今書いて思ったけどこれ絶対似合うわ絶対似合う。

キュートな柄のエプロン付けたちゃぴちゃん、無敵やん…。

 

マーケット・スクエアは建物が回廊式になっていて、

真ん中に広場(?)なのか何かスペースがあります。

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この形式、以前京都にあった新風館を思い出しますねぇ…。

 

建物内の廊下の両脇に色々なお店が並んでいます。

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何を売っているのかよくわからないお店も多いけれど、

なんだかとても良さげな雰囲気があります。雰囲気が、大事なのです。

このあたりは神戸元町の雑貨屋さんがいっぱい入った

レトロなビルを彷彿とさせるなぁ…。

 

「BEADWORLD」というビーズやアクセサリーの材料を

たくさん売っているお店にフラフラと入って見ていたら、

反対側のドアから向こうの通りに出ることができました。

この辺は適当に写真を撮ってもとりあえず絵になるなぁ…と

感心しつつ最後に1枚。

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I belong to me

レディ・ベスのチケットを確保しました。

これで11月末に梅芸のS席でお花様を見られるぞ〜。

 

さて、今日はどんよりした文章をダラダラ書きますよ。

いま私は語学学校に通っているので、いわゆる"学生生活"を送っています。

毎朝登校して、クラスメイトと授業を受けて、ランチを食べて、

放課後にどこかへ行ったりする。何年ぶりでしょうか、学生生活。

しかし、この"学校"という空間の中での自分の立ち居振る舞い方が、

高校生の頃から変わっていないことに気付いて、

我が事ながら少し驚いています。

 

遅刻はしない、宿題はきちんとやる、

テストでは結構良い点を取る、ただ授業中の発言は少ない。

休み時間は他の人達が外で騒いでいる中、

教室に残って宿題をサッと終わらせてしまう。

そして鞄が重くなるのが嫌なので教室に教科書を置いて帰る。

無駄に声が大きいグループを避ける、

「友達の友達は皆友達だ」方式で異常に人脈を広げていく人も避ける、

放課後や休日に大人数で連れ立ってどこかへ行くイベントに乗り気でない、

(先週末も「20人で山登りしよう」と誘われたが断った。)

授業が終わったらダラダラ学校に残らず即帰る…

 

…何かもうちょっと変われよ。と思うほど何も変わっていなかった。

 

自分が学生の時に「嫌だな」と思っていたものは、

やっぱり今触れても嫌でした。

でも学生の時に確立したスタイルが、恐らく私にとって

一番無理せずやっていけるスタイルなのだと思います。

他の人と比べたら学校内の友達は格段に少ないけれど、

もう色々面倒なので自分が仲良くしたいと思った人とだけ

仲良くすることにしています。

愛想を振り撒いて顔見知りだけをどんどん増やしていっても

今後のメリットが特に無いと思うから。

 

幸い、最近思っていることなどをお喋りできるお友達はいるので大丈夫です。

今日はその人が

「私はある程度、色々なことを覚悟してカナダに来ました。

こうして異国の地でお互いに思っていることを喋れるお友達がいるのは

凄くありがたいです。でも、最終的には全てのことを

自分一人で決めていかないといけない環境なんだな、とも思っています。」

という主旨のことを言っていて、その通りだなと思いました。

常に集団で行動しているのも悪いことではないけれど、

一人で外国に飛び出してきたこの"独立心"みたいなものも、

大切にしていきたいなと思います。

気付けば1ヶ月

今カナダは6月13日の夜です。

私が「シトワイヤン、行こう!カナダへ」と叫んで

日本を飛び立ったのが5月13日なので、丸一ヶ月が経ったことになります。

 

出発前は、最初の一ヶ月はカルチャーショックでさぞ落ち込むだろう、

言語の壁が立ちはだかって途方に暮れるだろう、

ホームシックで寂しくなるだろう、環境の激変で体調を崩すだろう、

などなど最悪の事態を想定して様々な覚悟をガチガチに固めてきたのですが、

ありがたいことに今のところ心身共に大きな不調をきたすこともなく、

思いのほか快適に過ごすことができています。

自分がしてきた準備と、ビクトリアという街の雰囲気と、

何かしらのラッキー要素の歯車が上手く合致したのだと思います。

ここまで出鼻を挫かれないのは多分なかなかの幸運です。

本当にありがたいことです。

 

最初の一ヶ月は自覚が無くても精神に負荷がかかっているはずだから、

できる限り無理や我慢はしないでおこう。をモットーに、

ちょっと高いけれど好きな日本の食材(お餅とか)を買い揃えたり、

語学学校のクラスが嫌だなと感じたらすぐに申し出て変えてもらったり、

海沿いのベンチで思いっきりボーーーッとする時間を設けたり、

など適度に自分を甘やかしながら生活のペースを作ることに重点を置いてきました。

 

最近では生活サイクルも確立し、この至極ゆったりとした生活に

少し物足りなさを感じ始めているのも事実です。

ここから先はもう少し、何かしら有意義な活動ができればと思っています。

ビザを持っていないから働くことはできないけれど、

何かこう、学校以外にもう一つコミュニティを持てるのが理想です。

具体的な案はまだありません。ただいま考え中です。

 

あ、でも仮に結局ゆっっったりと英語だけ勉強して

半年を終えて帰国するだけになっても、それはそれで良いかなと思っています。

半年間ゆったりできるのは素晴らしいことなので。

 

シトワイヤン、無理せず行こう。

ビクトリアの2つの小道

ビクトリアのダウンタウンは街並みが可愛らしいので、

一人でうろうろ歩き回るだけでも結構楽しめます。

そんな街中には、2つの小道があります。

 

1つ目は、「トランス・アレイ」。

お土産やさんが多く立ち並び賑やかなガバメント通りから入ることができます。

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入り口にある標識はこんな感じ。

 

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 標識から右側へ視線を移すと小道があってこんな感じ。

赤いボタンが印象的なお店は「 Button & Needlework Boutique」

という手芸屋さんで、店内には所狭しと手芸用品が並んでいます。

ボタンも山のように種類があって、見ているだけでも楽しいです。

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 思わず買ってしまったボタン2つ。

せっかくなので、日本から持ってきていた茶色のゴムに

縛り付けてヘアアクセサリーにしました。使おう。

 

トランス・アレイには他にもテラス席のあるレストランや、

日本の居酒屋(?)のようなお店があるようなのですが、

いつも外から眺めているだけなので詳細は不明です…。

 

 

2つ目の小道は「ファン・タン・アレイ」。

ビクトリアにはチャイナタウンがありまして、

ファン・タン・アレイはその中にあります。

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チャイナタウン、門は大変立派なのですが、

規模はめちゃくちゃ小さいです。あっという間に見終わる。

 

チャイナタウンを注意深く歩いていくと、

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こんな赤い標識があります。お見逃しなく。

煉瓦造りの建物の間の「ここ入っていいのか?」みたいな

本当に狭い小道を見つけたら、

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 そこがファン・タン・アレイです。

服屋さん・散髪屋さん・雑貨屋さんなどなど色々なテイストの

お店が狭〜い路地の両脇に並んでいて、何とも言えない風情があります。

看板もカラフル。異世界にトリップしたような、不思議な小道です。

 

ちなみに、パンドラアベニュー側から

ファン・タン・アレイを抜けた先すぐ横に、

Fan Tan HOME&STYLE」という雑貨屋さんがあります。

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衣類、キッチン用品、雑貨など幅広く揃っていて、

こちらもまた、見ているだけでも楽しい可愛いお店です。

 

 

ビクトリアの街中をカメラを持って一人でうろうろするの、本当に楽しいです。

もちろん建物が可愛い、人が優しいなどの要素もあるのですが、

何だろう…まだ来て1ヶ月しか経っていないのに、やたらと自分に馴染むのです。

これは何故…?と思っていたのですが、今日歩き回っていて理由がわかりました。 

 (完全に私の主観ですが)ビクトリアって、神戸に似ています。

私が大学生活4年間を過ごした海沿いの街、神戸。

海があって、瀟洒な建物が多くて、チャイナタウンがあって、

何売ってるかよく分からないけれど可愛い雑貨屋さんが多くて、

そしてある程度栄えているけど大都会ではない、という共通点。

ビクトリア、海外だけど思いの外スルッと暮らし始めることができたのは、

元々馴染みのある街に通じる部分があったからなのかなぁと思ったりしました。