シトワイヤン、行こう!カナダへ

宝塚歌劇を愛しながらカナダへ留学する人のブログです。

やっててよかった卵焼き

シンプル・イズ・ベストの質素なご飯が食べたくなった時、

もしくは夕食を何にするか考えるのが面倒になった時、

私はよく白米を炊いて卵焼きを作って食べています。

まさかカナダにあの四角い卵焼き器は無いので、

普通の小さい丸いフライパンで。

自分の中ではどちらかと言えばやる気のない時の食事なので、

それはもう「無」の表情でフライパンを持って

箸で卵をパタン…パタン…と折り畳んでいるのですが、

どうもその制作過程は異国の人の興味を引くらしく、

メキシコ人のシェアメイトに「ぴたが時々作ってるエッグロール、

今度作り方教えて!」と言われてしまいました。

「教える…というか、言葉では上手く説明できないと思う。

今度作る時呼ぶから見てて。」と約束したのがつい先日のこと。

 

そして今日、ちょうど時間が合ったので制作過程をお見せすることにしました。

なんだかこちらの想像以上に興味を持ってくれていたようで、

他の同居人も集まってきて、まずはメキシコ人3名に囲まれて卵を溶き始める私。

卵を溶いているだけなのに、熱心なオーディエンスから質問が飛んできます。

「いま入れたのは何???」

(ただの塩だよ。)

「箸を使って溶く所に何か秘密があるんだね!??」

(何もないよ。君たちはスプーンか泡立て器使ったらいいよ…。)

 

フライパンを熱した後、「そんなに見られると緊張するよ」

「たまに普通に失敗する時あるから、過度な期待はしないでね」など、

これでもかというほど保険をかけてから焼き始めました。

幸い焦げ付くことも破れることもなく、

我ながら結構上手くいったのでは…?という出来栄え。

観客たち(いつの間にかブラジル人2名も加わっている)は、

「こんな形の卵が作れるなんて!!」

「これはスペシャルスキルだね!!プロフェッショナルなのかい!?」

「お箸をこんな風に使いこなしている人始めて見たよ!!!」

と大騒ぎです。

ありがとう、ありがとう…私いま凄く甘やかしてもらってる気がする……。

無事に完成して卵をお皿に移した時には

「ぴーた!ぴーた!ぴーた!フゥ〜〜〜!!!!」と

私の名前のコールまで始まりました。

いやいや…。

中南米人5名に囲まれて卵焼きを作るという状況が謎すぎるし、

料理が得意な方からしたら稚拙すぎるであろう卵焼きを

ちやほやしてもらっていることに少し恥ずかしくなりましたが、

何であれ日本の物で喜んでもらえるのは、とても嬉しいですね。

 

最初に「教えて」と言ってきたメキシコ人の女の子は、

「中にベーコンを入れる場合はどのタイミングで入れたらいいだろうか?」

という質問もしてくれました。

…さては挑戦に留まらず、アレンジする気だな。