欲しい物、欲しい分だけ
これは日本で一人暮らしをしている場合でも
あり得る状況だと思うのですが、日々の生活の中で
「砂糖、ちょっとだけ欲しい。」
「1袋も要らないけどちょっとだけお菓子食べたい。」
みたいな欲は、誰しもが持つものだと思います。
特に最近の私は帰国の日付が迫ってきているので、
「今からお米1kgも買うのは嫌だけどこれから帰国まで
お米なしで過ごすのも嫌だ。」という、この上なくわがままな、
しかし仕方のないニーズによく直面します。
そんな無茶な要求を叶えてくれる夢のようなお店が、
なんとカナダには存在するのです。
その名は「Bulk Barn(バルクバーン)」。
カナダ全土にチェーン展開している量り売りのお店でして、
ビクトリアのダウンタウンにも1店舗あります。
一歩お店に入るとそこは、量り売りの天国。
ありとあらゆる粉やお菓子や茶葉や米やドライフルーツや
粉末スープやナッツ類や果てはペットフードまで、
ゴールドロジャーがこの世のすべての食べられる小さな固体を
ここに置いていったのかなと思うくらい、あらゆる物が並んでいます。
(↓これはグミのコーナーの様子。色が毒々しい。)
店内をうろうろしてお目当の物を見つけたら、
横にあるスコップ(?)で必要な量だけすくってビニール袋に入れて
レジへ持っていく、それだけ。
明日の1食分だけのお米も、5粒だけ欲しいチョコレートも、
1回作ってみたいだけのパンケーキの粉も、自由自在に買えます。
「○○ドル / 100g」というような値段表示なので若干計算が面倒なのと、
(というか計ってみないと重さがよく分からない)
実際お店でパッケージで買うのと比べて安いか高いかもよく分からない、
というマイナス要素はあるのですが、ここで特筆すべきはお得感よりも、
欲しい物が欲しい分だけ買えるという自由度の高さだと思います。
そしてお店の端から端まで量り売りの商品がズラーっと並んでいる様は
なかなか圧巻で、見て回るだけでもかなり楽しめます。
私はここで片栗粉(英語ではpotato starchと言います)を
少しだけ買うことができて、自炊の際に重宝しています。
このスタイルのお店、日本にもあったらいいのにな。