シトワイヤン、行こう!カナダへ

宝塚歌劇を愛しながらカナダへ留学する人のブログです。

留学先でも本を読もう

そんなに大きなものではありませんが、

ビクトリアのダウンタウンには図書館があります。

留学生が「放課後に図書館へ行く」というと

それは宿題や自習をするためであることが多いのですが、

私はただ単純に本を借りて読むために、

放課後ときどき図書館へ行っています。

借りるのは日本語の本(小説・エッセイなど)です。

そう、ビクトリアの図書館にも日本語の本があるのです。

もちろん量は少ないけれど、それでも思っていたよりは充実しています。

 

学校などで人に「図書館に本を借りに行く」と言うと、

「お〜!英語の本読むの?凄いね勉強熱心だね!」と言われて、

「いや、日本語の本だよ」と答えると、

「なんでカナダに来てまで日本語の本読むんだよ〜英語の本読めよ〜」

と返されることが多々あって、それが正直ちょっと鬱陶しいのですが、

まぁ向こうの言い分も理解できなくはないので仕方ないですね。

 

ただ、そういう人達は、趣味や息抜きという目的で「本を読む」

という発想が無いのかなぁ…とは思いますね。

あと、留学してみて「国語力・読解力は全ての基礎である」

というのを本当にめちゃくちゃ痛いほど実感したので、

自分の中で、半年間日本語の本を一冊も読まない、

という状況をちょっと恐れている…という節もあります。

 

…まぁ、私が本を読む意義はどうでも良いのですが、

とにかくビクトリアでも日本語の本は読めるのです。

しかも割と最近本屋大賞を獲ったものとか、

映画化されるとかで話題になっているものとかそういう、

逆に日本の図書館だと予約がいっぱいでなかなか借りられないんじゃない…?

と思うようなものがシレッと棚に置いてあったりします。

これは面白い現象ですよ。

 

最近は西加奈子さん(以前から好きです)のエッセイを見つけて読んで、

そこでおすすめされていた津村記久子さん(名前は知っていたけど

読んだことがなかった)の小説も読んでみて作風が気に入ったので、

もっと他の作品も読みたいなぁ〜と思っているところです。

ビクトリアの図書館には『ポトスライムの舟』しか置いていないので、

他の作品は日本に帰ってからのお楽しみです。