シトワイヤン、行こう!カナダへ

宝塚歌劇を愛しながらカナダへ留学する人のブログです。

気づけば残り10日

「気づけば5ヶ月」というタイトルの記事を書くのを

すっかり忘れておりまして、気づけば帰国まで

残り10日となってしまいました。

 

いよいよ本当に大詰め!なのですが、ここへ来て

1週間前に寝違えた首がなかなか治らなくて、

というかどんどん悪化して首から肩まで鈍い痛みが走っていたり、

目の周りが突然赤く腫れて痒くなってクマもできて、

その状態で学校へ行ったがためにクラスメイトや先生を

無闇に心配させたりしていました。なぜ、今。

寝違えはドラッグストアでサロンパス(カナダにも

売ってるんですよ久光のサロンパス)を買って貼り、

目の周りには日本から持ってきた「目の周囲には塗らないでください」

と書いてある軟膏を塗り、この記事を書いている今は

だいぶ快方に向かっています。

 

この一件でシェアハウス中にサロンパスの匂いを充満させた

可能性があるのですが、誰からも何も言われていないので良しとします。

(本当に痛くて我慢できなかったので許してほしい。)

私の悲惨な目を見たメキシコ人シェアメイトは

カモミールのティーバッグを目に載せると良いよ!!!

メキシコでは常識だよ!!やろう!今日の夜やろう!!!」

という独特な療法を提案してくれましたが、

すでに軟膏を塗った後だったのでササッと自室に逃げました。

…ネットで調べてみたら、本当にカモミールは良いようですね。

再発したら試してみようかな。

 

小さなことであっても、体のどこかを悪くすると

それに意識が持って行かれてしまうというのもあって、

正直帰国の実感がまだあまり沸いていません。

もちろん準備は少しずつ進めているのですが、

「もうすぐ日本に帰っちゃうんだねぇ。今どんな気持ち?」

と人に聞かれても、「自分でも信じられない。」と答えています。

今年の5月、「カナダに行く」のも全然実感が沸かなかったけれど、

「日本に帰る」のも同じくらい実感の沸かないフワフワした気持ちでいます。

 

とりあえず今日は、お世話になった友人やシェアメイトに

一筆したためて帰国しようかなと思い、メッセージカードを買ってみました。

留学中に撮った写真をまとめたアルバムも鋭意製作中です。

カメラのキタムラの、ネットでアルバムが作成できる

サービスを使っています。これこれ→ https://photobook.jp/photobon/top/

 

今週末にはついに語学学校を修了します。

欲しい物、欲しい分だけ

これは日本で一人暮らしをしている場合でも

あり得る状況だと思うのですが、日々の生活の中で

「砂糖、ちょっとだけ欲しい。」

「1袋も要らないけどちょっとだけお菓子食べたい。」

みたいな欲は、誰しもが持つものだと思います。

特に最近の私は帰国の日付が迫ってきているので、

「今からお米1kgも買うのは嫌だけどこれから帰国まで

お米なしで過ごすのも嫌だ。」という、この上なくわがままな、

しかし仕方のないニーズによく直面します。

 

そんな無茶な要求を叶えてくれる夢のようなお店が、

なんとカナダには存在するのです。

その名は「Bulk Barn(バルクバーン)」。

カナダ全土にチェーン展開している量り売りのお店でして、

ビクトリアのダウンタウンにも1店舗あります。

一歩お店に入るとそこは、量り売りの天国。

ありとあらゆる粉やお菓子や茶葉や米やドライフルーツや

粉末スープやナッツ類や果てはペットフードまで、

ゴールドロジャーがこの世のすべての食べられる小さな固体を

ここに置いていったのかなと思うくらい、あらゆる物が並んでいます。

(↓これはグミのコーナーの様子。色が毒々しい。)

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店内をうろうろしてお目当の物を見つけたら、

横にあるスコップ(?)で必要な量だけすくってビニール袋に入れて

レジへ持っていく、それだけ。

明日の1食分だけのお米も、5粒だけ欲しいチョコレートも、

1回作ってみたいだけのパンケーキの粉も、自由自在に買えます。

 

「○○ドル / 100g」というような値段表示なので若干計算が面倒なのと、

(というか計ってみないと重さがよく分からない)

実際お店でパッケージで買うのと比べて安いか高いかもよく分からない、

というマイナス要素はあるのですが、ここで特筆すべきはお得感よりも、

欲しい物が欲しい分だけ買えるという自由度の高さだと思います。

そしてお店の端から端まで量り売りの商品がズラーっと並んでいる様は

なかなか圧巻で、見て回るだけでもかなり楽しめます。

 

私はここで片栗粉(英語ではpotato starchと言います)を

少しだけ買うことができて、自炊の際に重宝しています。

このスタイルのお店、日本にもあったらいいのにな。

カナダでSIMカードの解約手続きをしました

私は基本的に急ぐこと・焦ることを嫌うタチで、

色々なことを前もって前もって準備するタイプです。

この留学を決めた時も出発の半年以上前からあらゆることを

調べ尽くして着々と準備を進めていました。

この性質はカナダに来ても全く変化しなかったようで、

最近もう心が完全に帰国モードに入っています。

 

帰国準備の第一歩として、スマホSIMカードの解約手続きをしました。

私がカナダを発つのは10月末なのですが、

解約は1ヶ月前に申し出る必要があるのです。気付けて良かったー。

私はfidoという電話会社のSIMを使っておりまして、

(カードを買った時のお話はこちら↓)

pitablog.hatenablog.com

 帰国するときはこのSIMカードを店頭で返せばいいんだね!

とだけ思っていたのですが、一応店員さんに確認しに行ったところ、

「解約手続きが必要だね。解約は店頭ではできないんだよ。

fidoのコールセンター"611"に自分で電話して

○日以降はSIMカードもう要らないからって伝えてね。」

という、初耳なことを言われました。

…え、何それ聞いてないし。面倒くさ。

本当に、SIMカードを店頭で返すだけでいいんだよね!簡単!

と勝手に思い込んでいたので、いやいや嘘でしょ。何かの間違いでしょ。

と思って、日を改めて別の店員さんにもう一度聞いてみたのですが、

やっぱり同じことを言われました。…電話しないとダメみたい。

 

英語で電話って緊張するけど、仕方ないです。

先ほど申し上げましたとおり私は準備を万全にして物事に挑むので、

ネットで情報を収集して電話時に聞かれそうなこと

(氏名・生年月日・住所・郵便番号・fidoの電話番号)を

ばっちりメモして手元に置いて(いや氏名は書かなくても言えるだろ)

611をダイヤルしました。緊張するー。

最初は音声ガイダンスで「○○のご用件の方は1を押して〜」

みたいなのから始まります。

なんか、間違って最新のiPhoneを買いたい人の回線に行ってしまって

切ってもう一回かけ直したりしました。緊張するー。

ガイダンスに従って番号を押していったら、しばらく待たされた後

ようやく生身の人間(お兄さん)に繋がりました。

気の利いた挨拶をする余裕もなく「fidoを解約したいのだよ!!」と

伝えると、「わかった、じゃあ今から順に手続きをしていくからね」と

優しく対応してくれました。このお兄さんの英語、

聞き取りやすくて本当に助かった……。

質問される項目は、さっき準備した基本情報に加えて

「なぜ解約するのか」「いつから不要になるか」「番号を引き継げる人はいるか」

くらいでした。「帰国するから」「帰国日の翌日」「いない」と答えました。

 

お兄さんの言っていることが全て完璧に聞き取れたわけではなかったけれど、

後日fidoから解約に関するメールが届いたので、

とりあえず手続きはできたのだと思います。そう信じています。

でも念のため、近々もう一度fidoのお店に行って店頭で店員さんに

ちゃんと手続きできているか確認しようと思っています。

 

というか、店頭で解約できるようにシステム変えてほしい…。

ひかりふる路への道

ビクトリアはもうすっかり秋です。

朝晩はぐっと冷え込む日も多く、既にユニクロのダウンを出動させています。

街中を彩っていたハンギングバスケット(街灯から吊るされているお花)も

いつの間にやら撤去されてしまいました。

抜けるような青空が飽きるほど続いていた夏とは打って変わって、

どんより曇り空の天気の日も増えてきています。

これから日照時間もどんどん短くなるのでしょう。

現地の人でも、秋冬の間は気分が沈んでしまうことが多いようです。

かくいう私も最近少し疲れ気味です。

あと1ヶ月、頑張らないといけないのは分かっているんですけどね、

だんだん寒く暗くなる気候と相まってどうしても…こう…

そろそろ日本に帰りたいな…とか思ったりしちゃったりして…

 

…いや…これは気候のせいじゃないかもしれない…

 

そう…これは…

 

雪組公演のチケットを取ったからだ。

 

そうなのです、先週末、私の留学中の最大のミッションともいえる

「カナダから11〜12月の雪組大劇場公演のチケットを取る」

を無事に遂行いたしました。

合計3回見に行きます。いつもは(お財布の都合もあるので)

1公演1回、気に入ったものなら2回が基本なのですが、

今回は望海風斗様トップ就任大劇場お披露目公演ですのでね、

3回見に行きましょう。

 

そして皆様覚えておいででしょうか、こちらの記事↓

 

pitablog.hatenablog.com

 自分でも遥か遠い昔に書いたもののように思えますが、

そもそも私が今ビザを取らずに半年間留学しているのは、

今秋の雪組公演に合わせて日本に帰るためです。

ちゃんとチケットが買えて、帰る目的を失わなくて本当に良かったです。

 

劇団のオンライン先行は先週末の日曜朝10時から、

これはつまりビクトリア時間では土曜夜6時からでした。

留学生が一番遊んでそうな時間帯です。

私も実際、友達グループのLINEに「晩ご飯行かない〜?」みたいなのが

流れてきていたのですが、この日ばかりは

「I have a super important plan tonight!!!!」とだけ書き残して、

自宅で一人、パソコンの前にスタンバイしていました。

日本の戦友(ヅカオタ)達とも連絡を取り合いながら

チケット戦争に挑んだのですが、結果的にカナダにいる私が

誰よりも早く購入画面にアクセスしてチケットを買えていたのが

面白く、興味深かったです。

時差とか海を隔ててるとか関係ないんですね。IT社会万歳。

 

さあさあ、こうなればもう帰国するなり宝塚三昧ですよ。

実は雪組の前に星組も見に行きます。あとレディ・ベスも買ってあります。

ほら、気持ちがどんどん日本に傾いてくる…!

もちろんカナダで出会ったお友達と別れるのは寂しいけど、

語学学校の卒業式では感極まってしまうんじゃないかと不安だけど、

でも、日本に帰れば、ミュージカルが私を待っている…!!!!

 

あと1ヶ月、少々嫌なことがあっても乗り切れそうです。

留学先でも本を読もう

そんなに大きなものではありませんが、

ビクトリアのダウンタウンには図書館があります。

留学生が「放課後に図書館へ行く」というと

それは宿題や自習をするためであることが多いのですが、

私はただ単純に本を借りて読むために、

放課後ときどき図書館へ行っています。

借りるのは日本語の本(小説・エッセイなど)です。

そう、ビクトリアの図書館にも日本語の本があるのです。

もちろん量は少ないけれど、それでも思っていたよりは充実しています。

 

学校などで人に「図書館に本を借りに行く」と言うと、

「お〜!英語の本読むの?凄いね勉強熱心だね!」と言われて、

「いや、日本語の本だよ」と答えると、

「なんでカナダに来てまで日本語の本読むんだよ〜英語の本読めよ〜」

と返されることが多々あって、それが正直ちょっと鬱陶しいのですが、

まぁ向こうの言い分も理解できなくはないので仕方ないですね。

 

ただ、そういう人達は、趣味や息抜きという目的で「本を読む」

という発想が無いのかなぁ…とは思いますね。

あと、留学してみて「国語力・読解力は全ての基礎である」

というのを本当にめちゃくちゃ痛いほど実感したので、

自分の中で、半年間日本語の本を一冊も読まない、

という状況をちょっと恐れている…という節もあります。

 

…まぁ、私が本を読む意義はどうでも良いのですが、

とにかくビクトリアでも日本語の本は読めるのです。

しかも割と最近本屋大賞を獲ったものとか、

映画化されるとかで話題になっているものとかそういう、

逆に日本の図書館だと予約がいっぱいでなかなか借りられないんじゃない…?

と思うようなものがシレッと棚に置いてあったりします。

これは面白い現象ですよ。

 

最近は西加奈子さん(以前から好きです)のエッセイを見つけて読んで、

そこでおすすめされていた津村記久子さん(名前は知っていたけど

読んだことがなかった)の小説も読んでみて作風が気に入ったので、

もっと他の作品も読みたいなぁ〜と思っているところです。

ビクトリアの図書館には『ポトスライムの舟』しか置いていないので、

他の作品は日本に帰ってからのお楽しみです。