シトワイヤン、行こう!カナダへ

宝塚歌劇を愛しながらカナダへ留学する人のブログです。

バンクーバーへ小旅行

前回の記事↓でオペラ座の怪人について書いたので、

pitablog.hatenablog.com

 今回はそれ以外のバンクーバー観光について書きます。

 

ただこの小旅行、7/15〜16の土日で1泊して行ったのですが、

私の中では完全に日曜日のミュージカル鑑賞がメインだったので、

後は全てオマケというか…これといった計画も練らずにダウンタウン

うろうろしていただけなのですよ…。だから情報量の少なさったら…。

ま、でも一応写真は撮ったので、記録として書いておこうと思います!

 

「ブロードウェイのミュージカルを見に行くのに

激安宿に泊まるのは何か嫌だ」という謎のこだわりを発揮して

ホテルにそれなりのお金を使ってしまったため、

ビクトリア・バンクーバー間の移動は最安の方法を使いました。

バス→フェリー→バス→スカイトレインです。(帰りは逆。)

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フェリーは揺れも少なく売店もあってなかなか快適です。

デッキに出てすれ違う船に手を振ったりしましょう。

 

バンクーバーダウンタウンに到着したら、そこは、大都会!

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いやぁぁぁぁ引っくり返りそうになりました。

ビクトリアには高層ビルも電車も無いのでね。

この2ヶ月間、バスと徒歩以外の移動手段を使っていなかったし、

最上階が見えないビルなんてどこ探しても無かったし、

視界の右側で何か動いたから「人かな?」と思ったら鹿だった。

みたいな世界で暮らしていたので、久しぶりの都会に気分が高揚しました。

ビルに太陽光が反射している。道路が混雑している。大勢の人が行き交っている。

のんびりビクトリア生活で緩みきった全身のネジが

ギュッと締め直されるような、そんな感覚でした。

 

ハーバーセンターというビルに行くと、

この大都会を見下ろすことができますよ。

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ビル群のすぐ横に海や緑豊かな公園があって、

街と自然が隣り合わせなのが面白いですね。

 

公共図書館も桁違いの規模ですよ。

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何これコロッセオ

 

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中に入っても凄い吹き抜け。

ショッピングモールではない。これは図書館。

日本語の本もたくさんありました。多民族国家だなぁ。

 

でもバンクーバーは高層ビルだけではありません。

ギャスタウンへ行けばレトロな街並みが堪能できます。

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写真にうつっている蒸気時計が名所なのですよね。

観光客もいっぱい。ただレトロな街並みとなると、

やっぱり雰囲気がビクトリアに似てきますね。

 

バスに乗ってスタンレーパークへ行けば、

海の向こうにそびえる高層ビル群を眺めることもできます。

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散歩の民とサイクリングの民がたくさんいました。

確かにここで自転車乗るの気持ち良いだろうなぁ。

 

終始「都会だ!都会やで!都会!ははは!」と

舞い上がっていたら2日間が終わりました。

日本にいた時は大阪も東京も平然と歩いていたのに、

私はこの2ヶ月間で一体どうしてしまったんだ。

 

 

バンクーバーは都会だけど、不思議とゴミゴミとした

息苦しい感じはしません。「爽やかな大都会」という印象でした。

(気候が良かったという要素が多いに関係している気もしますが。)

交通手段もお店も食べ物も自然も何でもある。日本の物も何でも手に入る。

お昼ご飯は牛角に行ったし、ソルティライチを買って飲んだし、

ホテルのフロントは日本語で対応してもらえた。

たぶん他の国の物も同じように集まっているのでしょう、

こりゃあ「住みやすい街ナンバー1」に選ばれるのも納得です。

 

ただ…一方でなんだかビクトリアが愛おしくなってくるんですよね。

誰が見たって美人で綺麗な着物を纏った貴姫様にうつつを抜かしていたら、

「江戸の姫様方に比べたら、こんなおなご、さぞ可笑しかったじゃろ?」

と、田舎の泉が寂しそうに言ってくるあの感じ。

そんなことないよ!お前も十分美しいよ!いやお前が一番だよ!!

よし、ビクトリアに帰ろう!!!

みたいな、そんな気持ちになりました。

 

普段はのんびりゆったりビクトリア生活、

たまに背筋を伸ばすためにバンクーバー、というスタイルが

私には合っているかなぁと思いました。

カナダにいる間にもう1回くらいは来よう。

バンクーバーでオペラ座の怪人

先週末、バンクーバーへ小旅行して

ブロードウェイの北米ツアー、オペラ座の怪人を観てきました。

The Phantom of the Operaですよ。

カナダに来て10日後くらいに勢いで購入したチケットです。

その時の記事はこちら↓

pitablog.hatenablog.com

 無事に見に行けてよかったです。

 

初上陸だったバンクーバーの街の感想はまた後日書くとして、

今回はオペラ座の怪人のお話を。

会場はダウンタウンにあるクイーン・エリザベス・シアターでした。

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でかでかと掲げられてるとテンション上がりますね。

 

かなり時間に余裕を持って会場に到着し、

終始一人で静かに座って観劇していたのですが、

会場の雰囲気が日本とは全然違ってびっくりしました。

いや、以前にも海外で観劇をしたことはあるので雰囲気は知っていたのですが、

久しぶりだったので(そしてその間に宝塚大劇場に行きすぎていたので)

すっかり忘れていました。

皆さんポップコーンは食べるわジュースは飲むわ足元に空き瓶転がすわ

テーマソング流れてきたら「フウゥ〜!!!」とか言うわで

大騒ぎ。映画を見るのと同じ感覚なのかな。

もちろん私も心の中で「フウゥ〜!!!」なのですが、

感情を積極的に表現するタイプの客席はやっぱり新鮮でした。

 

公演自体は、言うまでもなく良かったです。ブロードウェイだからね。

巨大なシャンデリアが落ちてきたり、方々で火柱が上がったり、

大きなピストル音が鳴ったりと迫力のある演出も多く、

「ショー」の要素が強いなぁという印象でした。

もちろん火柱とかは上がる度に客席が「ワ〜ォ!!」と言います。

 

あらかじめ予習をして行ったのでストーリーは大体追いかけられたのですが、

セリフ(というか、ほとんど歌詞)は全然聞き取れなくて

やっぱりかぁ…という感じでした。

ビブラート強くかけて歌われると日本語でも何言ってんだかさっぱりの時あるし、

発声方法も日常会話とはまるで違うから!と自分に言い聞かせました。

そりゃ、聞き取れるようになりたいけれど…。

 

しかし、オペラ座の怪人は悲しい物語ですね。

むかし劇団四季で見たときもそうだったのですが、

今回も観劇後に少しシュンとした気持ちになりました。

醜い顔に生まれたばかりに誰からも愛されなかった怪人が、

結局幸せになれずに消えていくお話…。

 

でもやっぱり観劇中に何回か思ったんですよね、

だいもんさんのファントム見たいなって…。ふふふ…。

気づけば2ヶ月

↓この記事を書いてから1ヶ月経ったようです。早い。

pitablog.hatenablog.com

この時期のカナダは梅雨入り→梅雨明け→猛暑みたいな

激しい気候の変化も無いので、毎日淡々と生きているだけでは

時の流れを感じ難いのですが、それでも、ビクトリアに到着した翌日に

右も左も分からない状態でドラッグストアへ行ってなんとか

購入したシャンプーやリンスが空になったりすると、

あ、それなりの時間が過ぎたのだな、と気づかされます。

 

留学期間は6ヶ月と決まっているので、

毎月こうして振り返りの記事を書くと良いかもしれないですね。

(来月も書くという保証はありませんが…。)

 

この1ヶ月も引き続き、心身ともに大きな不調をきたすことは

なかったです。ありがたい。

ただ、段々と着実に生活の新鮮味が薄れてきているな…という感じはします。

国内であれ、海外であれ、同じ場所にしばらく住み続ければ

慣れてくるのは当たり前かと思いますが、

これが今後「もう飽きた」からの「日本に帰りたい」からの

「ホームシック」にシフトしていかないことを願うばかりです。

でも逆に言えば、出発前はまるで想像が付かなかった異国の地での

生活に今やすっかり馴染めているということでもあるので、

これはこれでポジティブな変化と捉えることもできそうです。

物は言い様です。

 

生活サイクルへの物足りなさについては以前にも言及していたので、

この1ヶ月で変化を付けるべくちょっと自分から動いてみたりして、

実際に変化も付きつつあるのですが、

まだブログに書き記すには早い気がするので寝かせておきます。

(寝かせているうちに蒸発して消える可能性もあります。)

 

 

そんな私のぼんやりとした生活に大きな衝撃を与えたのが、

11月〜12月の雪組公演の先行画像です。

皆さんご覧になりましたか?

だいもんさん格好良すぎませんか????

あんなに格好良いロベスピエールなら

民衆も永遠に言うこと聞くんじゃないですか????

真彩ちゃんは可愛らしい感じでくるのかなと思っていたら、

意外と強そうな顔つきの女性像ですね。それもまた良い。

やっぱりフランス物は衣装や小道具がそそりますねぇ。

これからどんどん情報が更新されていくでしょう、めっちゃ楽しみです。

もう写真一枚のビジュアルだけで満足してしまっているので、

最悪ストーリーがさっぱりでも大丈夫です。

この美しい閣下を眺められるのなら、私は他に何も要らない。

 

早く日本に帰りたい、とは思っていないけれど、

早く11月になってほしい、とは思います。

草を摘む女

ビクトリアは、街中のいたる所に色んな種類のお花が咲いたり

木が生えたり草が生い茂ったりしているので、

植物が好きな人は楽しいんじゃないかなぁと思います。

私は植物が好きな人なので、とても楽しんでいます。

最近ようやく紫陽花の色が濃くなってきましたよ。

 

先日友人に教えてもらって気付いたのですが、

ビクトリアは結構色んなところに野生のハーブが生えています。

ディルかフェンネルか、どちらかです。すみません適当で。

とにかく良い匂いのする食べられる葉っぱです。

スーパーで買ったらそれなりの値段がする葉っぱです。

それを知ってから道端の雑草もおちおち見逃せなくなってしまって、

時々立ち止まって雑草をまじまじと眺めたりしています。

せっかくなのでこの前、ついにハーブの収穫に踏み出しました。

元気そうなディル(フェンネル?)が生えている場所を選んで、

もちろん私有地ではないことを確認した上で、

1回使う分だけを少しだけチャチャっと摘みました。

 

日本ではまず無い機会なので、いやぁ摘めたねぇ…と妙な達成感に

満たされながら帰宅して家の庭(我がシェアハウスは一軒家)に

目をやったところ、「ひょっとして、ここにも何か生えてるんじゃない…?」

という欲が脳裏をかすめました。

多分オーナーが適当に手入れはしているのだろうけど、

私をはじめ住人の誰も注意深く見たことはなかったであろう、庭。

いや、厳密に言うと咲いているお花は毎日見ていたけど、

横に生えている緑の種類までは気にしたことがなかった、庭。

ディル(フェンネル?)入りの袋を提げたまま、

変な低姿勢で庭の雑草を点検してみたところ、ありました。

ミント。しかも結構いっぱい生えてる。

いやいや、灯台下暗しとはこのことだね!

というわけで収穫。

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ミントは即席ハーブティーにして、ディル(フェンネル?)は

マヨネーズと混ぜてソースにして鶏肉にかけました。

それなりに美味しかったけれど、彼らのポテンシャルを完全には

引き出せていなかったような気がしてなりません。

求む、ハーブ料理のレシピ(超簡単なやつが良い)。

 

成長途中の野生のブラックベリーもそこら中に生えているので、

これもいずれ摘めるのでは…と期待しています。

 

七夕の夜、星逢一夜

今、カナダは7月7日の夜です。

日が長いのでまだまだ外は明るいけれど、

こちらの文化じゃないので街にもそんな気配は無いけれど、

今日は七夕。星逢の日です。

 

こんな日に紀之介と泉と源太に会わないでいつ会いましょうか。

というわけで、週末にも関わらず早々に帰宅し(いつも早々に帰宅してるけど)、

一人でしんみりと星逢一夜鑑賞会を開催しました。

 

もういい加減泣かずに見られるんじゃないかな〜と思ったんですけどね、

無理でしたね。

ルームメイトが洗濯機を回す音が鳴り響く家の中で一人号泣していました。

感想については、今年の2月に中日劇場に行った時の記事を読み返したら、

言いたいことはほぼ全部書いていたのでそちらをご参照ください。

↓これこれ

pitablog.hatenablog.com

 

一応留学中で英語勉強中の身なので、

この作品を見た時に百発百中で涙腺が崩壊するシーンのセリフを

英語に訳してみました。誰かに添削してほしい。

 

俺たちは星を見る。

這いつくばって生きてたら目に入るのは土だけじゃ。
でも、上を見たら星の世界がある。今までとは違う世界がある。

俺たちは晴興と戦う。ええな!

We look at the stars!
When we live on our hands and knees, we can see nothing but the ground,
but once we look up the sky, there are lots of stars.

There is a view different from the past.
We will fight against Haruoki! Right?

→もう客観的に見て勝てるはずないのにさ、星を見る〜!つって

 一緒に星を見た晴興に戦いを挑む源太ったら…もう…。

 ところでこの「ええな!」はどの英語を当てるのが最適なのでしょう。

 

星がな、あんまり美しいから、涙が出ることある。
美しいのぉ〜。
星はいっつも美しいっちゃ。
なんであげん美しいんかのう?
さぁ、なんでじゃろう?

The tears sometimes come into my eyes because the stars are so beautiful.
How beautiful!
The stars are always beautiful.
Why are the stars so beautiful?
I’m not sure. I wonder why.

→最後の泉と子ども達のシーンがね、ダメなんですよ…。

 ゆうみちゃんの表情が素晴らしいんですよ…あぁ…。

 当たり前だけど訳すと方言が消えてしまうのが悲しい。

 

ヅカヲタの元同僚からも、朝から星逢一夜に関する凄い熱量の

メールが届きました。七夕といえば、この作品。